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2005.6.22号 |
不動産管理という仕事 2005.6.22号 @建物管理と賃貸管理 不動産管理とは大きくわけて建物管理と賃貸管理があります。 前者はマンションやアパートなどの箱(建物)を維持し、資産・住まいとして守る業務。 共用部の清掃やごみだし、廊下や階段の管球が切れていないかなどのチェック、エレベータやオートロックなどの共用設備の不具合が起こらないかなどを常に管理、保守点検、 チェックすることです。 一方後者は賃貸物件の入居者の管理。主に入居者の募集から契約、解約の立会い・精算、入居中のトラブルの対応を行います。 賃料の集金を大家さんに代わって行い、滞納などがあれば回収業務を行います。 A賃貸の仲介会社 ではお部屋探しをするときに行く「不動産屋さん」はどうでしょう。一般にターミナル駅(池袋や新宿、渋谷など)の駅前のビルにあって通りに物件情報のチラシ看板を出しており、住宅情報誌に広告を出している業者さんの多くは「客付業者」といわれる不動産業者です。これらの業者は集客しやすい場所に店舗を構え、物件情報を広く集めてお客様に紹介する不動産業者で、いかに上手にお客様のニーズを把握するか、情報量を多く持っているか、マッチング力が腕の見せ所、という業者さんです。彼らはお客様を物件と結びつけて契約することがお仕事で、通常入居後のお世話はしてくれません。 ※入居後のお世話をしてくれるのは、管理会社や「元付業者」といって大家さん側の業者になります。 B自主管理物件とは? 管理会社と契約のない大家さんはご自身で物件を管理することになります。戸数が少ない物件や大家さんが自営業者だったりリタイアされていたりする場合などは自主管理のことが多いです。入居者と大家さんが直接顔を合わす機会が多く、両者の関係が良好ならばメリットが多いのですが、滞納やクレームがあるときなどはお互い言いづらくなり、それが原因で精神的に苦痛を生じることになるというケースもあります。 C管理というプラスアルファの価値 賃貸物件をお探しのお客様はご案内の時に、お部屋の中を見て、広さや設備をチェックし、家具のことを考えて細かい寸法を測って帰られます。もちろん築年やお部屋の広さ、設備はお部屋探しで大切な要素です。しかしそれと同じように管理の良し悪しも物件選択の際に見ていただきたいと考えます。たとえば建物内にドア付のごみ置き場があれば、忙しい朝にあわててゴミを捨てにいかなくても済むでしょう。非常階段の電気が切れっぱなしのマンションでは、いざというときに不安です。3階だからエレベータは要らないかといえば、普段は健康のために階段を使う人も、引越しや疲れて帰ってきたときにエレベータがあってよかった、と思うこともあるかもしれません。大切なお住まいですから、快適に生活できるかどうか総合的な判断が必要ですね。
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